2019年9月11日 3:58 PM

『第91回理学療法通信』

『誤嚥性肺炎について(4)』

今回は、誤嚥性肺炎を防止するために、当施設でも実施している体操について、ご紹介したいと思います。また、昼食前に実施することで、ご飯を美味しく食べられるよう運動しています。

●リハビリ体操

 当施設で実施しているリハビリ体操の目的は、肩まわりの動きをよくするための運動でもありますが、大きな声で数を数えることで、唾液(だえき)が沢山出るのを促しています。声を出して頂き、唾液が溜まった頃に、声をかけてゆっくり飲み込んでもらい、飲み込む練習も同時に実施しています。ここでは、口腔機能を高める運動の一部をご紹介します。

★両手を組み天井に向けて手を伸ばし脇の外側を伸ばします。(大きな声で10秒数えます)

■この運動は、10回数え終えたら、1回1回手を下ろして次の運動を実施しましょう。

■手が挙げられない方は、胸の高さで行なって頂き、麻痺のある方は片手で行なって頂いております。

       

 手を上に挙げて脇の      左に倒します        右に倒します

 下を伸ばします

★両肩を耳に付けるようにすくめ、上に挙げたらゆっくり肩を下ろします。                     (10回数えながら実施します)

 

■1回1回挙げて下ろすを繰り返します

                    

★両肘を曲げた状態で肩甲骨を回します。(前まわし10回・後ろまわし10回)

                   

●口腔体操

■口腔体操の前に唾液を一度、飲み込んで頂き、そのあとにお茶を飲んで口の中を湿らせます。

★唾液が沢山出る、ポイントがあり、そこを指の腹を使ってマッサージします。

初めは、唾液が出にくいですが、何回か繰り返すことで軽く押すだけで直ぐ出るようになります。

 

【耳の前の頬をぐるぐるマッサージします】

        

 

【親指で奥歯の内側から顎(あご)の下に向かって軽く押し上げながら移動させる】

                      

  矢印の方向に                親指の腹で、軽くあごを

   親指を移動させる        突き上げるように押します

 

★頬(ほほ)の筋肉を動かします。(ゆっくり回程度実施)

            

  頬を膨らませます                 頬を内側へ凹まします

 

★舌を出して動かします。(3~5秒程度保持)

                   

  舌を下に伸ばします              舌を左に動かします

                     

  舌を右に動かします         舌を上に動かします

 

★「パ」・「タ」・「カ」・「ラ」をそれぞれ5回連続して大きな声で発声します。

・ラッパの「パ」を大きな声で「パ」「パ」「パ」「パ」「パ」

・たぬきの「タ」を大きな声で「タ」「タ」「タ」「タ」「タ」

・カラスの「カ」を大きな声で「カ」「カ」「カ」「カ」「カ」

・ラッパの「ラ」を大きな声で「ラ」「ラ」「ラ」「ラ」「ラ」

 

食事の前にしっかり運動することで、食べる動作に必要な筋肉を積極的に動かし、唾液がたくさん出るように心掛けましょう。毎日行うことで、頬の筋肉も柔らかくなり、ご飯が美味しく食べられるようになるでしょう。

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