ワンズカルテについて

「介護」から「予防介護」として活用。
『One’s Karte ワンズカルテ』。

ご利用者様一人一人の血圧・脈拍・脈圧・体温・水分摂取量・排泄の状況等を毎日記録。さらに、長期データを統計としてまとめ、細かく分析。個別の介護方針まで示したものが『ワンズカルテ』です。蓄積したデータを、厚生労働省が公開する健康情報などに照らし合わせて分析。「血圧が上昇傾向なので、食生活や温度変化に注意しましょう」のように、実際の介護に活かすことで、脳卒中の発症予防をはじめさまざま病気予防につなげるなど、介護クオリティの向上を目指しています。

カルテを使えば、介護にはもちろん、
家族へも状況確認を簡単に。
病院への受診時にも役立ちます。

介護を必要とする皆様、ご家族様、看護スタッフ、介護スタッフ、協力医療機関が、ICT(Information and Communication Technology)を活用して情報共有します。チームケアを富士会グループでICT導入を進め、ダブレットを使ったスムーズなコミュニケーションや、ワンズカルテを関係者全員がリアルタイムで確認、入力でき、介護サービスの質を高めます。ご家族様にもご利用者様の状況把握をしやすく、病院への受診時に役立つカルテとしても活用できます。

ワンズカルテについて詳しく見る

介護に統計学を導入した理由。

これまで福祉施設では、ご利用者様の健康管理を、「〇〇さん、今日は食欲があり調子よさそう」「〇〇さんは最近なんとなく元気がない」などの、介護スタッフの個人的な感覚を頼りにしてきました。しかしそれでは当然限界があります。「ひょっとしたら、防げた脳卒中があったかも知れない」「不調の兆候を見逃したのではないか…」そんなふうに悩む介護スタッフを見て、当グループの理事長、深谷憲夫は思いました。「個人の勘や感覚といった見えないもので健康管理するのではなく、記録データと統計学を応用して、ご利用者様の健康状態を<見える化>できないだろうか」。深谷理事長は介護業界へ飛び込む以前は、工作機械メーカーで設計技術者として35年働いていました。製造業では当たり前の「数値データを活用した品質管理」を、介護の現場でも実践しようと考えたのです。

富士会についてに戻る