2020年2月27日 7:40 AM

『第94回理学療法通信』

今回からの理学療法通信では、皆さまの日ごろ感じている様々な疑問や質問に一つずつ答えていこうと思っています。

 理学療法士に聞いてみたいこと

★質問者より相談

父は80歳でやせ型、長身の体型です。車椅子に乗っている時、膝が上がった姿勢になり、座面が下がっているようになります。本人は自走すると、腹筋が疲れると言いますが、どのように修正すれば良いのでしょうか?

車椅子が調整できるタイプなら、高さを調整してみましょう。

お父様のように、膝が上に上がってしまう原因の一つは、

足置き(フットレスト)の高さが高いことが考えられます。

もし、購入した車椅子が高さ調整のできるタイプのもので

あれば、フットレストの高さを下げて調整しましょう。

 

■腹筋が疲れるのは、いくつか理由がある!

★充分な体の動きや筋力が確保されていないと体を曲げて代償する。

車椅子を駆動するためには、手の力が必要不可欠です。手の動きが悪いと、手を動かす代わりに体を曲げて腹筋を利用し車椅子を前方へ移動させようとしている可能性があります。

 

車椅子の座面の奥行が短いと体が前傾する

座面の奥行が短すぎると体が前傾し、駆動時に体を大きく前に倒すことになるため、腹筋が過剰に使われることになります。

 

小さい車椅子を使用すると、バランスをとるため体を前傾する。

車椅子のタイヤが小さいなど、お父様の身体に合っていない小さいサイズの車椅子を使用すると、体を前傾しバランスをとり、その結果腹筋が疲れるのではないでしょうか?

■車椅子を購入するときは、できるだけ専門家に相談しましょう。

身体にあった車椅子を使用するために、車椅子の購入時には、理学療法士や福祉用具の専門家、もしくは担当のケアマネージャーさん、市役所の福祉課などに相談することをお勧めします。

 

 

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