『サルコペニア』
今回のテーマ「サルコペニア」とは
皆様、「あれ?なんか手足が細くなった。何もしていないのにラッキー!」と喜んだことはありませんか?今回のテーマである「サルコペニア」とは加齢とともに筋肉量の減少が生じ、筋力と身体機能が低下した状態をいいます。そのため、何もしていないのに手足が細くなったりした場合には、ご自身の筋肉が細くなっている可能性があります。
<サルコペニアの具体的な症状> 心当たりのある方は要注意!!
- 椅子から立ち上がる際に、以前より時間がかかるようになった
- つまづくことが増えた。
- 食事するときにムセ込みが多くなった
- ペットボトルが開けにくい
- 病気からの回復が遅くなる
- 青信号で横断歩道を渡りきれない
- 階段を上ることが難しくなる
- よく骨折する
「サルコペニア」の原因と早期発見
・サルコペニアは、加齢・不活発な生活・栄養不足・筋肉量を減少させる病気(パーキンソン病)などが原因で起こります。しかし、早期発見した段階で改善に取り組むことで日常生活に差し支えない程度に筋肉量を増やし筋力を回復することができます。
サルコペニアを改善する方法
サルコペニアを改善する方法は、筋力トレーニングとバランスの取れた食事になります。
運動は、主に太ももの筋肉(大腿四頭筋)、お腹の筋肉(腹直筋)、背中の下にある筋肉(広背筋)、お尻の筋肉(殿筋)を中心に鍛えます。また、食事は筋肉を作る上で必要なたんぱく質やビタミンDを摂取したりすることも有効ですが、バランスよく食べることも大切です。
(筋力トレーニング方法は、本記事の最後に記載)
サルコペニア肥満(サルコペニア+肥満)
サルコペニア肥満は、筋肉量が落ちているにもかかわらず、内臓脂肪が増加した状態をいいます。
見た目ではわかりにくく、「低栄養でありながら肥満」という状況。この場合、本人の自覚がない場合が多く、放置すると代謝異常や心疾患、脳卒中などのリスクが高まります。そのため、バランスの良い食事を摂りながらも脂肪を落とすような運動が必要になり、具体的には、身体活動量の増加や有酸素運動を併用して実施していく必要があります。
サルコペニアの簡易テスト
サルコペニアの原因は、筋肉量の減少ですが、筋肉量を機械などで測定する必要はなく、簡単に調べる方法があります。
サルコペニアを改善する具体的な筋力とトレーニング