はじめに
みなさんは、パソコン(以下:PC)やスマートフォン(以下:スマホ)を毎日どのくらいの時間使用しているでしょうか?仕事はPCで行い、休み時間はスマホを確認、家に帰ってから寝る直前まで動画やアプリなどをついつい見てしまうような生活をしていませんか?今回は、現代人の生活習慣病としての、腰痛・肩こり・自律神経失調症などに大きく関連する「ストレートネック」についてご紹介したいと思います。
大切な頭は背骨全体でバランス良く支えている
私たちの背骨は、直線的に真っすぐお尻まで伸びている訳ではありません。背骨は頭のすぐ下から大きく3つ(頸椎・胸椎・腰椎)に分かれており、それぞれ、前・後・前にわん曲しています。頸椎・胸椎・腰椎のわん曲の配列がバランス良く絶妙に整っていることにより、重たい頭を支えることができています。
首は重くて大きい頭を支えている
頭の重さはいくらでしょう?そんなこと考えたことがない方もいるかと思いますが、いい機会なので頭の片隅に置いておきましょう。成人の頭の重さは体重の10%とされおり、体重50kgの人の頭の重さは5kgです。ダンベルやお米の重さをイメージしてみると結構な重さですよね!
PCやスマホを使用した時の首にかかる負荷
スマホを使用する際、頭を15度傾けると、首にかかる負荷は約3倍といわれています。そのため、首を曲げる角度が大きくなればなるほど首にかなりのストレスが掛かってしまいます。首へのストレスが増大すると、周囲筋の硬さにつながり頸椎のわん曲や神経症状をさらに助長してしまうことにつながってしまいます。
ストレートネックとは
PCやスマホを使用するときには、ご自身が楽な姿勢で行うかと思います。使用時間が長くなればなるほど、ソファーでくつろいだり、寝転んだりして姿勢が崩れます。崩れた姿勢で毎日同じような動作を長期に渡って繰り返すことで、首・肩・腰へのストレスが増してどんどん姿勢が悪くなっていきます。姿勢が悪くなった結果、頸椎(前わん)が真っすぐになってしまったものを「ストレートネック」といいます。
ストレートネックの症状
ストレートネックになっている方の姿勢の大半は、姿勢が崩れ、猫背になることが多く、その状態でスマホやPCを見ると、顎が前に突き出した姿勢となってしまいます。この不良姿勢が無意識に毎日の仕事や余暇などで長期間続くことで、首の筋肉の痛みだけでなく背骨や椎間板(骨と骨をつないでいるクッションの役目をするもの)に影響が生じ、その結果、頸椎ヘルニアなどの神経症状(しびれ)、自律神経失調症、眼精疲労、頭痛、吐き気などにも繋がる可能性が出てきます。
ストレートネックを放置すると・・・
長期的に不良姿勢が続くことで、頸椎の前わんが真っすぐに変化してしまうことは、前述したかと思いますが、さらにひどくなると、頸椎が後ろにわん曲してしまうこともあるそうで、手術が必要となるケースも実際にあるそうです。
<生活を改善しましょう>
★セルフチェックしてみましょう。
★スマホやPCを見るときの姿勢を見直しましょう
★PCを操作するときの正しい姿勢
★枕の高さを見直してみましょう
以上、生活習慣を見直し、良い姿勢を意識することにより、肩こりや腰痛予防につながります。頸椎前わんを保てている今、見直してみるのはいかかでしょうか?
以上、生活習慣を見直し、良い姿勢を意識することにより、肩こりや腰痛予防につながります。頸椎前わんを保てている今、見直ししてみるのはいかがでしょうか?