2024年5月1日 9:28 AM

『第109回理学療法通信』

<質問>

股関節が硬く、ストレッチをするときに痛みを感じるので、関節の可動域を広げるストレッチを教えて欲しい。

 

★ はじめに

ご自身で体の硬さを自覚していることは、とてもいいことです。無理に伸ばそうとしないで、ゆっくり少しずつ伸ばすようにしていきましょう。一気に柔軟性を高めようと思わず、長い目で見ながら実施するといいでしょう。実際に、毎日少しずつ行うと、1年後には体が柔らかくなっていること自覚すると思いますので、長い目で運動するつもりでストレッチしていきましょう。

 

★ ストレッチを行う前に体を温めよう!

ストレッチとは、筋肉を伸ばすことですが、筋肉を無理に伸ばし過ぎると、筋肉を司るセンサーが働いて、逆に筋肉を縮めようと働いてしまいます。特に体の硬い方は、筋肉が伸びる範囲が短いので、すぐに筋肉を縮めようと働いてしまうこともあります。そのため、ストレッチする前に筋肉を柔らかくしておくと、筋肉をゆっくり傷めずに伸ばすことができます。

 

<体を温める方法>

① 散歩    :散歩に行くことで、筋肉が温まります。

② ラジオ体操 :ラジオ体操も体を動かすことにつながります。また、全身運動なので

股関節だけでなく、肩や腰の柔軟性を高めることにもつながります。

③ 湯舟に浸かる:湯舟に10分程度浸かるだけでも筋肉が温まります。この方法がイチバン簡

単で、毎日続けやすい方法です。

 

★ 体を温めたらストレッチをしましょう。

ストレッチは、適切に行うことで効果が発揮するため、以下の注意点に注意しながら行いましょう。

● 反動をつけない

反動をつけると、筋肉が急激に伸びたり縮んだりするため、筋肉を傷めてしまい、

日常生活に支障をきたすこともある

● 伸ばして気持ちのいいところで伸ばす 

筋肉が伸びていることを感じながら、気持ちよく伸ばす

● 筋肉に痛みが出るくらいパツパツに伸ばさないようにしましょう

痛みが出たら伸ばし過ぎ。逆に筋肉は縮んでしまうため、ゆっくりのんびり伸ばしましょう

 

 

 

 

★ 出来そうなストレッチから始めてみましょう。回数は、10秒~20秒を目安に実施して頂けるといいかと思います。

 

   

 

 

 

 

   

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