副題:いよいよ沖釣り大将の出番です。 「銭州」をご存じですか?
23年前、後に雑誌「サラリーマン釣り師」に登場した私は、いきなり伊豆7島の神津島から銭州へデビューでした。清水港から関東のお客を得意としている豪華な「泉洋丸」でお出かけです。ロールスロイスのエンジンを積んだ遊漁船としては、その当時「どでかい船」です。清水港から出船して神津島へ、そこから銭州という釣りのメッカまで行くのです。5時間は必要だったでしょうか。憧れの遠征釣りです。獲物はクエ、シマアジ、ウメイロ、赤烏賊(アカイカ)、と魚種は豊富で有名な海に突き出た岩礁地帯です。日本の沖釣りマンの「一生に一度」は行きたい銭州なのです。とは言いながら我々は5年は通いました。船は加山雄三が乗る様な選ばれた「銭州専用許可船」。獲物に対し釣り道具がスゴイ。初回の感動は「この世にこんなスゴイ釣りがあるのか」と感動しきりでした。
先ず神津島で一服、神津島の釣り宿の予約を入れて2泊釣りです。休憩後銭州へ。
度肝を抜かれたのはこの時です。準備が完了した関東勢釣り師の手巻きリールがズラッと船縁に固定され、その数10セットは並んで居るではないですか!どれもがゴールドに輝いて、これでもかと誇らしげです。1セット80万はするでしょう。超高級品のフィンノール製です。これが「釣りの概念」を変えました。その当時私達のリールは3万円ぐらい、竿も3万ぐらいかな。他の関東組のは1竿20万はしたはず。さすがにショック大。幸い人数では勝っていましたが終始静かな時間が流れました。(パートⅤへつづく)
理事長 深谷憲夫
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