2016年7月28日 4:26 PM

第71回理学療法通信

『バランス能力~後編~』

 

高齢者はバランス能力が低下しており、少しのバランス崩れに対応できないため、転倒しやすい状態にあります。今回は特に足首の周りの筋肉を刺激できるような運動を中心に紹介したいと思います。

●片脚立ち
手すりにつかまり、片脚を上げた状態で立位を保つ。転倒に注意しながら手すりにつかまる手を少しずつ緩め、足首の微調整でふらつきを制御する。

●バランスディスク
バランスディスク(バランス練習専用の道具。無ければ厚手のクッションや畳んだタオル等で代用)の上に両足で乗り、立位を保持する。足元が不安定でグラつくため、足首に力を入れてバランスを崩さないように調整する。行う時には転ばないように手すりにつかまるなどして実施し、余裕があれば片脚立ちの状態で行っても良い。

●つま先上げ・かかと上げ
足の裏を床にしっかりと着けた状態で椅子に座り、足首を動かしてつま先を上に向け、元に戻す(足のすねの筋肉のトレーニング)。これを繰り返す。また、椅子に座った状態もしくは立って何かにつかまった状態で、背伸びをするようにかかとを上げ、元に戻す(ふくらはぎの筋肉のトレーニング)。これを繰り返す。

●足指じゃんけん
靴下を脱いだ状態で、足の指を「グー・チョキ・パー」と大きく動かす。

 

『バランス能力~後編~』

 

●タオルギャザリング(写真左→右)
靴下を脱ぎ、椅子に座った状態で広げた薄いタオルの上に片足を乗せる。かかとを着けたまま、足の指をグーパーと動かすようにしてタオルをたぐり寄せる。親指だけでなく、足の指全体を使えるように意識して行う。端まで来たら、タオルを元に戻して繰り返す。

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