介護保険における「自立」とは、要介護者ができる限り自分の能力を活かして日常生活を続けていくことです。そこで知立市では「やるっぴ集中リハビリ事業」を使い、日常生活行為に支障のある高齢者を対象に、保健・医療の専門職が週2回、3~6ヶ月の期間で生活行為の改善を目的とした介護予防プログラムを実施します。生活支援コーディネーターは、対象者の周りにある様々な資源を組み合わせ、ご本人が今までと同じように「日常生活にある幸せ」を続けていくことが出来るよう支援します。この事業をきっかけに、一人でも多くの高齢者の生活が自立に近づくことを期待します。

ここ数年、知立市から依頼を受けて「認知症サポーター養成講座」の講師を務めています。毎年9~10月に行われるこの講座、今回は9月27日に知立市中央公民館の講堂を会場にして、約60名(知立市職員17名を含む)の方が受講されました。講座で使用する資料は、新しい情報を取り入れ毎年バージョンアップしています。高齢の方が自身の予防と考えて受講されることもあり、ゆっくり話すよう心がけています。その甲斐あって「資料もわかりやすく、しゃべられるスピードも良かった」との感想をいただきました。今後も受講者にわかりやすい講義を心がけたいと思います。

2023年7月31日 11:46 AM

『在宅介護支援センター事業』

当センターでは、知立市長寿介護課と協力して「生活支援コーディネーター」を配置しています。現在は、地域のサロンや老人会などを回りながら、その存在をアピールして回っています。高齢者の方々は「他人には迷惑がかけられない」という想いから「個人的な困り事」を口にされないことも多いようです。そんな中で、買い物に困る方がいるとの地域の声を聴き、「移動スーパー」を逢妻地区や牛田地区に手配しました。自宅近くで買い物ができることで、喜ばれています。

 

今年度は知立市内担当地区の高齢者サロンを巡って、「生活支援コーディネーター」を知らせて回りました。「高齢者の生活の困りごとの解決を中心に活動としていること」を伝えながら、各サロンの活性化にも協力。健康に関する話をしたり、リハビリ体操の指導も行いました。平均7回の訪問後に周知度を確認したところ、8割の方が理解して下さいました。しかし、中には「サロンを盛り上げてくれる人」とか「体操をしてくれる人」と思ってしまった方も1割ほどいて、今後の「伝え方」の反省材料になりました。

2022年12月26日 6:40 PM

在宅介護支援センター事業

SC(生活支援コーディネーター)の今年度の活動として、「地域の方々に少しでもSCを知っていただく」ことがあります。その一つが各町内会の区長訪問や組長会での説明会です。各町内会を順に回ればよいと考えていましたが、コロナ禍で組長会を行っていなかったり、組長会の時間短縮を希望されSCの為の時間を作ることが困難だったりと、なかなか思うようになりません。そこで、説明時に皆さんに配付する資料の見直しをすることにしました。その資料を見ていただくだけで、SCの役割や活動について理解していただけるものにしようと検討中です。

2022年4月3日 2:30 PM

『高齢者の体力低下が心配』

先回、この記事を書いた時には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大も収まる兆しが見えていました。それもつかの間、今ではオミクロン株により過去最大の感染者数になっています。ようやく3回目のワクチン接種が進んではいるものの、感染拡大のピークは専門家チームでも読めない状況。この状態が続くと地域のサロンも中止せざるを得ず、高齢者は外出の機会を奪われ体力低下が心配されます。生活支援コーディネーターとしては、サロンの開催方法を工夫して、少しでもふれあい・語らいの場が作れるよう検討しているところです。

2021年12月3日 11:17 AM

在宅介護支援センター

新型コロナウイルス感染症もワクチン接種が進み、感染者数が減少しています。緊急事態宣言も解除され、明るい兆しが見え始めました。市内の各地域では休止していた高齢者サロンが再開されるところも出てきて、私たち生活支援コーディネーターも資源把握の訪問ができるようになってきました。とはいえ、高齢者サロンは時間短縮や飲食中止など本来の形に戻すには、まだまだ時間がかかりそうです。油断せず感染防止に気をつけながら行うことは大切です。私たちも訪問の際の感染対策に協力するよう心がけています。

2021年8月3日 1:18 PM

『地域版ささえあいガイド』

市内の生活支援コーディネーターが、昨年から取り組んでいた「ささえあいガイド」の見直しが進み、間もなく完成することになりました。「ささえあいガイド」とは、市内を小学校区に分けた地図に、高齢者の生活に役立つ情報を載せたものです。とはいっても地図にすべての情報を掲載しているわけではありません。一番の目的は「生活支援コーディネーター」の存在を市内に知らせることです。高齢者が健康で元気に生活するための情報を提供してくれるのが「生活支援コーディネーター」であることを知っていただくツールとして活用できるよう願っています。

今年度は新型コロナウィルス感染症の影響で、知立市内の町内会やサロンの活動などが自粛され、活動そのものを停止された地域もあります。高齢者の外出も制限され、筋力低下や心の健康までが心配されます。そんな中、ワクチンの接種が計画されるなど、少しずつ元の生活が戻ってくる気配も見えてきました。生活支援コーディネーターは、高齢者が地域で活き活きと生活できるよう、様々な情報を集めお知らせしていくための活動をしています。それは介護保険では賄えないサービスなどを掘り起こし、必要とされる方々に繋げていくことです。「こんなサービスはないかしら?」「こんなサービスを提供したい」と思われている皆さん、ぜひ生活支援コーディネーターにご連絡ください。

今年度、生活支援コーディネーターの仕事の一つとして「ささえあいガイドの見直し」があります。現在作成されている物は、ケアマネジャーや児童民生委員向けに作成されたものであり、一般の高齢者では使いづらい状態です。これを地域で生活する高齢者にもわかりやすく活用できるように改善しています。完成は年度末を予定しており、今はモデル版の評価をお願いしている期間です。多くの方からご意見を頂き、より良いものを作成しようと頑張っています。

※「ささえあいガイド」とは、社会資源マップとして町内の地域活動や民間サービスの情報を集め、一つにまとめたものです。